理想は「高断熱、適性換気」の「赤外線バリア」住宅
いま主流の高断熱・高気密住宅は、冷暖房のエネルギーの節約が可能で、
昔の住宅の1/3程度のエネルギーで快適な室温が維持出来ます。
このことは地球環境にもプラスであり、また資源の消耗を抑えるという意味においてはとても重要です。
しかし気密を高くしすぎることによる密閉空間が人間そのものに与える影響は、
決して無視出来ない大きな問題ではないでしょうか。
高原や広い海辺等に立ったとき感じる「さわやかさ」「解放感」等は、つまり空間の広がりから感じるものであり、
人間が気密の高い閉鎖空間に押し込められて問題はないのでしょうか。
生活空間も、暖房空間も、もっと解放的で精神的にもリラックス出来ることが住宅環境には必要なのではないでしょうか。
仮に冷暖房等の省エネが効率良く行えて、しかも空間は解放的で、なおかつ密閉感等の息苦しさもない、
暖かな住宅が望まれるとしたら、技術的に不可能ではありません。
赤外線の仕組みを知り、その効用を活用する事で実現できます。
赤外線については光の一種ですが、一般的には「遠赤外線」という言葉が知られ、
お日様の日だまりの温もりが広く知られています。この赤外線のなかの特に波長の長いものが遠赤外線、
短いものが近赤外線として分類されています。これらの赤外線の暖かな熱のことを「ふく射熱」とも呼び、
「心地よい暖かさ」の代名詞として扱われる事が多くあります。
夏の日差しがジリジリと焼き付けるような熱さを感じるのは、日光の中に含まれる紫外線の影響が大きいからで、
冬の日差しが柔らかく感じられるのは、日射角度が低いため紫外線が大気に吸収され、
波長の長い赤外線の比率が高くなるからです。
赤外線は健康光線ともいわれ、人体に吸収されると暖かくなり、血行が良くなり、
結果として健康に優れた役割を果たすために良いとされています。健康で、しかも心地よく、不快な風も巻き起こさず、
音もない、「赤外線によるふく射熱暖房」が理想の暖房であることは誰もが認めることだと思います。
ところが問題は、この赤外線を有効活用する技術や方法が建築業界ではあまり知られていないため、
非常に多くの赤外線エネルギーを無駄にしており、大きな損失となっているのが現状なのです。
宇宙服が必要とする条件を満たすことが出来た、純粋なアルミによる赤外線反射効果や、
スペースシャトルが大気圏に突入するときに要求される過酷な条件をクリアーした
赤外線放射セラミック等の技術が建築業界の赤外線技術として活かされた時に、
初めて多くの問題解決がなされ、従来とは異なった「高断熱、適性換気」の省エネ住宅「赤外線バリア住宅」
(高気密でなくぬくもりの光気密住宅)が可能となります。
これらの赤外線活用技術として、建築技術に活かせるものが、
雪国科学の赤外線反射素材AIRINシート(AIRIN SR-PL)や赤外線反射断熱材ソフトパック(AIRIN-SP)であり、
赤外線放射セラミックの「レイウォール」になります。