屋根に積もった雪、重さはどれくらい?
ひらひらと空から舞ってくる雪はとても軽いのですが、
降り積もって固まるにつれ、これが非常に重い物体へと変わってゆきます。
降ったばかりの雪の結晶は、複雑な形をしていて、
そのすき間にたくさんの空気を含んでいます。
しかし、時間がたつにつれて結晶は丸くなってすき間がなくなるからです。
また当然の事ながら、積雪後雨が降ると密度は増加しますし、
積雪量が増加するにつれて下層の雪ほど圧縮されて密度が大きくなります。
雪の重さは1立方メートル当たりで大体新雪で150kg以上、
だんだん根雪となって固まっていった場合は500kg以上にもなる場合があります。
水の1立方メートルあたりの重さが1トンですから、その半分近くの重さがあることになります。
よって例えば100?の屋根の場合、その密度の雪が1m積もったとすると、
重さは50トンにもなるのです。
それを屋根と梁、柱で受け止めているのですから雪の重みで倒壊する家屋も出てきますし、
雪下ろしが必要な理由もこの重さが原因のひとつです。
ちなみに1立方メートルの雪の重さは、およそ次のようだといわれています。
新雪 |
およそ50kg〜150kg |
小締り雪 |
およそ150kg〜250kg |
締り雪 |
およそ250kg〜500kg |
粗目雪 |
およそ300kg〜500kg |
また残念ながら落雪による事故は毎年のように起きています。
冬はすべる足元ばかりを気にしがちですが、
これだけ重い物体が屋根上から落ちてくる場合もあるということで、上方も充分に気をつけて下さいね。