我が国初の『テフロンヒーター』テフロンとは?
雪国科学の融雪システムでは、国内初の『テフロンヒーター』
という電熱線を使用しています(テフロンで2重に被覆)。
最近、日常生活でも「テフロン加工のフライパン」などよく耳にしますが、
案外その特性は知られていません。なぜ『テフロン』なのか?
1.摩擦係数が最も小さい・・・
テフロンは撥水性が良く、地球上に存在する物質の中で最も摩擦係数が少ない物質とされています。
それだけ表面が平滑で摩擦が起きにくく、
テフロン加工のフライパンで料理をすると焦げつかず手入れが楽なのです。
また施工現場において、万が一釘など鋭利なものがあたっても滑ってしまい、
しかも細く、他の電線に比べ極めて釘が刺さりにくい為、断線などの起こる確率が極端に少ないのです。
無論、面状ヒーターとは比較にならないほど安心です。
2.熱に強い・・・
熱に非常に強く(耐熱温度は200℃前後)、夏場の屋根の温度上昇(約80℃)にも楽々耐えられます。
人間が創り出した樹脂の中で、最も耐熱性に優れた物質の一つに挙げられます。
3.あらゆる薬品、酸、アルカリに強い・・・
『一硝三塩』という酸があります。硝酸1に対して塩酸3を混ぜて出来る『王水』のことです。
王水とは『金』を溶かすことの出来るただ一つの酸です。
テフロンはこの最強の王水でも侵されることもなく、変化も全くありませんし、
もちろん他の酸やアルカリにも侵されることが無いため、酸性雨、酸性雪にも全く心配ありません。
4.絶縁性が極めて高い・・・
電気的絶縁性が非常に高いため、従来のどの電線よりも細くすることが出来ます(直径3〜4?)。
今まで多用されてきた塩化ビニールで被覆されているヒーターよりも、
はるかに被覆を薄くすることが出来、それでなおかつ、何倍もの絶縁性をもっています。
5.紫外線でも傷まない・・・
テフロン自体が紫外線を透過してしまう為、紫外線でヒーター劣化することもなく、
従来のヒーターのように露出によりボロボロになり、絶縁不良を起こすこともありません。
このことにより、屋根の上の露出施工が初めて可能になったのです。
6.樹脂そのものが固い・・・
テフロンという樹脂そのものがとても固い物質なので、傷つきにくく、塩化ビニール等に比べて、
とても安心して使用する事が出来ます。更に柔軟性もあります。
従来の融雪システムの多くは「塩化ビニール」で絶縁されたヒーターを使用しています。
これは過酷な条件下に置かれる屋根上には露出で施工出来ず、既存の住宅に設置する場合は、
屋根の葺き替えが条件となり、融雪システムと屋根の葺き替え費用で大変な金額になってしまいます。
また、もともと高温に耐えられる素材ではないので、屋根の下に埋設したとしても、
夏場の高温下で経年劣化し、漏電や最悪「火災」という事故も報告されています。
テフロンヒーターは屋根下施工の『ルーフサーミック』で極めて安心なのはもちろん、
露出で施工してもヒーターは半永久的に使用できますので、
屋根上に取り付けることが可能な『オンリーワン』の場合は融雪システムの費用だけで済んでしまいます。
以上のように、従来のヒーターに比べ、格段に優れた特性を備えた「テフロンヒーター」を使用した、
高耐久性融雪システムとして、雪国科学が業界に先駆けて開発してきました。
加工する技術もいかに優れた技術であったか、想像できると思います・・・。